クロ世帯10
「そんな責任あること私に任せて
よろしいの?」
突然ですが…。
クロ世帯に新入りが加わりましたー!!
名前はシル・バニオ。
若年。
無職。
ごく平凡な青年…
に見えますが、彼には大きな秘密があるのです。
彼の大きな秘密…
それは…
エイリアンなのです!!
彼は職場のミニチュア好き女子たちとシルバニアファミリーの精巧な作りについて熱く語っていた時に舞い降りた思いつきにより生まれました。
「シムでショコラウサギを作ってみたらどうだろう…」
残念ながら、ウサギ耳がなかったのでそれっぽくありませんが、つぶらな黒い瞳と開くことを頑なに拒む口元。
そしてホワイティーな肌はよく再現できたと自負しております。
ショコラウサギ?
ええ。似てないですよ。
なぜエイリアン?
あの白さはエイリアンの肌色にしかなかったからですよ。
なぜクロ世帯に?
なんとなくです。
そういうわけですので、
新生クロ世帯をよろしくお願いします。
というわけで、クロ世帯スタートです!
パソコンに夢中のバニオ。
大人ですが、子供部屋しか空いてないのでそこを使ってください。
チクリン)(新入り、挨拶こないけど
どんな奴なの?)
チビ)新しいシム、寝よるみたいッス。
チクリン)なんで、ピエロになってんだよ!
ホットドッグはどうした!?
チビ)あれは冬仕様なんス。
これは春服ッス。
チクリン)そんな服じゃ、色気が伝わんないよ?
チビ)ハハン!!
そんなもんいらねーッス。
新入りが気になって部屋に忍び込み、鏡に映った自分にビックリするチクリン。
チクリンとチビが登校&出勤した後に目覚めたバニオ。
よく寝たなー。
シリアルを食べてます。
挨拶がわりに洗面台の掃除。
続いてトイレ掃除。
掃除の後は擬態して近所をブラついてみますかね。
てか、そのまま行く気なの?
あ、ランドグラーブ・ナンシーと出くわしました。
バニオ)ハッピー?
僕、バニオ!
ここで生きるんだ!
ナンシー)……!!(変質的シム!!)
いきなり現れた変質シムに戸惑うナンシーちゃん。
家の中に戻ったバニオ。
今更、服着たって遅いよ…。
冷蔵庫が壊れていたので修理をします。
チクリンが帰宅しました。
チクリン)??
もしかして新入り君?
冷蔵庫直してくれてんだぁ。わりィね。
バニオ)……。
チクリン)そうですか、無視ですか。
あー、はいはい。
そういうことね。
冷蔵庫の修理に夢中なバニオはチクリンが帰ってきたことも、話しかけられたことにも気付いてないようです。
イチゴケーキか…。
女に作ったら、ギャップで萌えられそうですね。
スクランブルエッグの完成です。
3シムがキッチンの片隅で一緒に食事をし始めました。
新入りの歓迎会でしょうかね?
そのわりに無言の3シム。
バニオ)ハッピー?
僕、バニオ!
ここで生きるんだ。
よろしく!
バニオのいきなりの挨拶に…。
チクリン)おう。
(なに、コイツ…。
さっき俺を無視したくせに。)
チビ)よっしくー。
(コイツ、ええ奴かもしれん)
チクリン)(そうかい、片付けは俺にしろってかい。
新入り様はお客様かい。)
まだ無視されたことを根に持っているチクリン。
食事の後はシムズで遊ぶバニオ。
チクリン)悪いんだけど、
俺の部屋は男は立ち入り禁止なんだ。
バニオ)そうだったの!?
ゴメン、知らなくて。
これから気を付けるよ、チクピー。
チクリン)(チクピーってなんだよ…。
あーあ、どうしていいか分かんねぇな。
だって俺見ちゃったもん。)
チクリン)(掃除とかして考えないようにしてても
見ちゃったし、気づいちゃったもん。)
チクリンは忍び込んだ時にバニオの本当の姿を見てしまったのです。
果たして、エイリアンとの共同生活はうまくいくのでしょうか?
次回、大和世帯です。